街中で写真を撮ること

Street

話題になっている記事について。

参照 : 「着衣の全身撮影」で逮捕 不用意に女性を撮影してはいけない

人ごとではないので、ちょっとじぶんの思ったことなどを。

写真を撮る行為と目的

そもそも写真を撮る目的というのは、ほとんどの人にとって撮る対象を肯定することなんですよね。

景色景観、友人、恋人、家族・・・、肯定するからこそ残したいし、残したいからこそ撮るわけです。

ただ、そこには撮影者と被写体の合意があって、景色景観なども、いわば公の秩序のもとにという合意があります。

 

それとは違って、いくら撮影者が肯定的な目的をもっていても、被写体の合意がないケース、

それこそ街中での撮影などですが、写ってしまう人全員に合意をとってまわることは現実的に不可能です。

 

記事のケースは、「USBメモリーの形をしたカメラで動画を撮影」とあって、特殊なケースといえます。てか、常識的にダメでしょ。

記事はそこから、「カメラやスマホを向けただけ、シャッターを切らなくても捕まります」とまで言及してあるのですが、

これを読めは、「もう街中や観光地などでカメラを構えることはできない」と受け取る人もいるかと。

じっさい、じぶんの周りにもそういった反応もありますね。目的はどうあれ、行為そのものがアウトというわけです。

Street Photography について

じぶんのことを話しておくと、街中でもバシバシ撮ります。機材はiPhoneがFujifilmのミラーレスカメラで、

フレーミングしてそこから動かず、気に入った瞬間を待つスタイルが多いです。

ストリートフォトグラフィーという写真の一つのジャンルがあるわけですが、

前述した被写体との合意、そこをすっ飛ばしたところに面白みがあるともいえます。

 

写真を始めた頃は、ロバート・フランクやウィリアム・クライン、森山大道の写真など目を輝かせて見ていました。

2011年に国立国際美術館で森山大道の「On The Road」という写真展を見たのがじぶんの写真の原点です。

そんなわけで街中に出て写真を撮るようになったのですが、それによって今まで注意されたり、

職質されたりしたことは写真歴4年の中で一度もありません。

チルト液晶を使っているので、ファインダーをのぞく撮影よりは見かけのハードルは低いというのもあると思いますが。

 

でももし、撮影中に騒がれたり非難されるようなことがあれば、全面的にじぶんに非があるということなんですよね。

今までもそうだったんでしょうけど、今後、ガチでストリートフォトをやるなら覚悟がいるし、

リスクを背負ってでも撮りたいと思えるかどうかですよね。

これからも撮り続けます

street

今まで撮影者と被写体との関係性だったのが、これからはより「公」という第3軸を意識しないといけないということだと思うんですね。

ようは「公」の部分がインターネット、もっといえばSNSによって監視下に置かれているという。

でもそのネットのおかげで、 多くの人に作品を発信できるわけで、それくらい意識を高く保つことは当然なのかもしれません。

 

で、ここまで書いてきて、じゃあじぶんはストリートフォトを撮らなくなるかというと、そんなことは全くなくて、

これからも撮り続けます。初めて心を突き動かされた写真がストリートフォトですから。

ただ、目的を説明する時のために、名刺は常に持ち歩こうと思いました。

 

たしかに、生きにくい世の中なのかも。

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