これからプロのフォトグラファーになりたい人は「裏玄関」を探そう

 

どうもこんにちは、Tuck @_tuck4 です。

皆さんは「プロのフォトグラファー」と聞いてどんな人を想像しますか?

結婚式やイベントにいたり、写真スタジオにいたり、写真レッスンを開催していたり、写真雑誌に連載していたり、ファッションショーにいたり、報道の現場にいたり、写真展を開いていたり、写真集を出版していたり、賞をとっていたり・・・ざざっと挙げてみましたが、だいたいこういったイメージでしょうか。

じぶんはというと、現在のところそのどれにも当てはまらないような感じです。そのうえ写真学校やスタジオ勤務、アシスタントなど全く経験していません。いわば表玄関ではなく「裏玄関」からこの職業に入り込んだと思ってます。

「将来フォトグラファーになりたいです!」

以前の記事がいまだに検索経由で読まれていることもあり、こういう連絡を頻繁にもらいます。メールを送ってくるだけあって写真のうまい方もいます。ですが、実はじぶんの方から返信したことは今までありません。その理由については後ほどふれますが、今回の記事を書こうと思ったきっかけの一つです。

というわけでこの裏玄関について、じぶんの経験からお伝えできたらと思います。長くなりましたがよろしくお付き合いくださいませ。

機材について

「フォトグラファーならカメラやいろんな機材について詳しくないといけない」と思うかもしれません。ではここでじぶんの全機材を紹介しましょう。

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ジャジャーン!これだけです笑。FUJIFILMのX-T10に、レンズが3本(XF56mmF1.2RAPD、XF35mmF1.4R、XF14mmF2.8R)、この他Vanguardの「VEO 265CB」という三脚があります。ちなみにストロボは持っていなくて、それどころか全く知識もありません。

ロケ現場で「保井さん(Tuck)、荷物それだけですか?」と驚かれたことは1度や2度ではありません。

初めてのスタジオ撮影が超有名アーティスト

じぶんはスタジオ撮影の経験が1度しかありません。1度ということは初めてだったわけなんですが、そのお仕事がなんとあの SEKAI NO OWARI だったんですね。そんなことありえます?この時ばかりは冷や汗を通り越して開き直りの境地に達しました。

そんな状態でも写る方たちが一流だったおかげで、素晴らしい作品が撮れました。

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人と違うアプローチを常に考える

さて、ここから本題に近づいていきます。じぶんのようにカメラの知識や、スタジオ経験が豊富でなくとも仕事はできます。むしろそこに多くの時間をかけるよりも、集中するべきことは「人と違うアプローチ」を徹底的に考えることです。

表玄関からではなく、裏玄関から。その発想の基本はいかに人と違うアプローチができるかにつきると思うんですね。表玄関には大勢の人が並んでいます。行儀良くそこに並んでいては、いつまでたっても前に進まない可能性だってあります。

じぶんがフォトグラファーとして、ウェディングをやってこなかったこともこれが理由です。個人撮影にしても、他に誰もやっていない外国人の観光客相手の撮影のみに絞りました。一見して表玄関に見えるような個人撮影にも、「訪日外国人観光客」という裏玄関があるわけです。

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クライアントについて

海外の話が出ましたが、これからのフォトグラファーは、現在プロとして稼げている方でも、国内の企業や雑誌だけでは厳しくなると思います。現在の「海外と仕事できるチャンスがある」から、「海外と仕事することが最低ライン」といわれるようになるのではないでしょうか。

クライアントの関心は確実に動画に向かっているので、写真で勝負するなら国内の小さな市場にとどまることはリスクととらえるべきです。

実はじぶんのクライアントの半分は海外です。なぜ海外から依頼が来るかというと、フォトグラファーとしてInstagramでの発信に力を入れているからです。

海外のクライアントは、顔を合わせて打ち合わせしない分、プロジェクトの趣旨を正確に伝えるためにきっちり企画書を送ってくれます。その企画書にのる写真はInstagramから引用されるケースがほとんどです。

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毎回思うんですが、海外クライアントはInstagramを本当によくチェックしています。フォトグラファーにとってInstagramは現時点で最強の営業ツールだと断言できます。さらに付け加えると、Instagramはフォロワー数至上主義のプラットフォームではなくなっていきます。「インフルエンサー」という言葉はもう年内には陳腐化すると思うんですよね。根拠はないですけどあれです、勘です。

クライアントもフォロワー数だけでなく、ちゃんと写真の質を見るようになります。

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じぶんを売り込むために文章は武器になる

そもそも「この人と仕事がしたい」と思ってもらえる写真が撮れる必要があります。裏玄関をいくにしても、その前提は揺らぎません。でもそのポテンシャルを持ちながら、人の多い表玄関でのんびりしているのが問題なんです。

表玄関には「いつかじぶんの順番が来る」といって並んでる人が大勢います。もうその列から抜け出して、自らを売り込みましょう。じぶんの場合は海外メディアを中心に、プロフィールのメールを送りまくりました。ブログをバズらせたのも大きかったです。こういった経験から、これからは写真だけでなく伝える文章の力も必要だと感じています。

大切なことは、メールにしてもブログにしても、役に立つことや、共感を持ってもらえること、「読んで良かった!」と思ってもらえることを文章にしているかどうか。

冒頭で「将来フォトグラファーになりたいです!」というメールに返信したことがないと書きましたが、そこには「相手に共感してもらう」という視点がなく、「仕事のロケに同行したい」や、「数分だけでも会いたい」と、ただじぶんの要望だけ。厳しいことを言いますが、本当に返信する価値のあるメールには必ずなんらかの共感があると思います。

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品を保つ

自らを売り込むことは、どんどんやっていけばいいんですが、最低限の空気を読むこと、品を保つことは言うまでもありません。

以前こんなことがありました。じぶんはFacebookの友達リクエストは基本的にだれでも受け付けているんですが、ある方の友達リクエストを承認した時のことです。

その方もフォトグラファーだったのですが、リクエストを承認してすぐに、「承認ありがとうございます」と自身の経歴、複数のWebサイト、写真教室の情報などが入ったコピペを、じぶんのページに投稿したのです。そもそもビジター投稿の設定をしていなかったじぶんも悪いのですが、とても嫌な気分になりました。仮にも同業者なんですけど・・・笑。

SNSでフォロワーの多い方の投稿に、「じぶんのページを見てもらう」目的でコピペでコメントしまくる人も見かけますが、それも同じく品がないですよね。ご自身の価値を下げるだけだと思うんですけど。

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魅力的なテーマで写真を撮っているか

ここまで読んで「よし、わたしも裏玄関からいく!」となるかもしれませんが、ちょい待った。まずはそもそもあなたが魅力的なテーマで写真を撮っているかどうか振り返る必要があります。それには以下の視点が必要です。

  • じぶんがそのテーマを面白いと思うか、の「一人称」
  • 友だちなど、顔の思い浮かぶ人がそのテーマを面白いと思うか、の「二人称」
  • メディアやクライアントがそのテーマを面白いと思うか、の「三人称」

この「二人称」までクリアする人は多いと思います。でもそれだけだと内輪の評価で終わります。そこから大きく飛躍するにはこの「三人称」までリーチすること。じぶんはここに「裏玄関の鍵」があるように思うんですね。

そこでまたSNSやブログなどのネットの力が生かされます。SNSのフォロワー数やライク数、シェア数は三人称まで届くかどうかを計測するベンチマークになります。

この考えでいくと、ただ単にフォロワーを買ったり、スパムのようなやり方で数を増やすという発想がなくなるはずです。けっきょく中身がないと意味がないんですから。

裏玄関をいくというのは近道することではないんですよね。

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最後に

いかがでしたでしょうか。今回のテーマはフォトグラファーに限らず、いろんな仕事に当てはまる考え方だと思います。

そして裏玄関は、やがて多くの人に発見されることで表玄関になってしまいます。そうしたらまた違う裏玄関を探すわけです。奢ることなく切磋琢磨していきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が突破口になったり、戦略を考えるキッカケになれば幸いです。で、将来偉くなってじぶんに仕事をまわしてください笑。


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