【Instagram】国内のPR会社との認識のズレが決定的すぎる件

 

どうもこんにちは、Tuck @_tuck4 です。

ありがたいことに日々たくさんの連絡をいただいています。「連絡したのに返事がない!」という方もいるかと思いますが、一人でやっているので、現実的に全てのメールに対応できないのをご理解ください。

確定案件が第一で、あとはご縁のありそうなもの、何か光るメールなどピックアップしてお返事しています。

あるPR会社からの依頼

そんななか、先日ある国内のPR会社から連絡が来ました。このPR会社のクライアントが新しくInstagramアカウントを開設することになり、そのローンチとキャンペーンを担当するとのこと。じぶんに連絡が来た理由としては、このローンチ、キャンペーンについてのアドバイスをもらいたいという内容でした。

ここから、太字がメールからの一部引用です。

今後このクライアントがインスタを運営していくにあたって、魅力的なコンテンツの作り方などもざっくばらんにアドバイスいただきたく、

座談会という形で弊社にお集まりいただき、クライアントも含めてのミーティングを開催したいと思っております。

日時: ※

場所: ※

アドバイス料: ※円

※依頼内容詳細は添付にてご確認ください。

実はこの文中のクライアントの業種が、個人的にも、今後非常に重要になる分野だったんですね。この分野でゆくゆくは行政をまきこむような仕事がしたいと考ていまして、そのためには多くの経験や知識が必要です。

そこで今回、座談会という形であれば他に参加者もいますし、じぶんにとっても勉強になるのではと思い、快諾しました。このメールの文章だけ見ると、座談会に参加して経験をもとにアドバイスすることが仕事内容だと受け取れます。

ですが、この ※依頼内容詳細は添付にてご確認ください。 ここが一番重要だったわけです。

よくよく添付のPDFを見てみると、自身のInstagramアカウント(@_tuck4)に、この公式アカウントへのキャンペーン告知とタグ付け投稿することが、依頼内容として非常にわかりにくい形で記載されていました。

後日、電話でこの依頼内容について確認し、辞退させてもらいました。

この件に関して、このPR会社には非はありません。じぶんの確認不足です。ですが、このPR会社とわたくしTuckの間に、大きな認識の違いがあることがわかります。

それは「Instagramの1投稿の大切さ」です。

Instagramの投稿は広告枠ではない、写真である

今回のケースでいうと、「アドバイス料」としてフィーが発生しています。そしてじぶんのInstagram(@_tuck4)のキャンペーン投稿は、あたかもオマケのような位置づけです。メールをうった担当者からすれば、「関係ができたので1投稿くらい協力してください」くらいの考えだったかもしれません。

ですがこの場合、Instagramの投稿が、座談会でのアドバイスよりも500倍くらい重みがあります。「それだけの価値がある」という話ではなくて、「じぶんにとってのInstagramの1投稿の大切さ」という話です。Instagramの投稿は広告枠ではなく、写真だからです。

そもそもアドバイスにしても、じぶんはマーケティングのプロでもないですし、コンサルでもありません。つながる見込みのあるクライアントであれば、無料でアドバイスしますよ。

ですが、写真に関しては別です。プロとして、そのクライアントのために写真を撮るとなれば、きっちり見積もりを出させてもらいます。

そして写真を撮った結果、最上級に大切なアウトプットの場所がInstagramなのです。

投稿枠ありきではなく、写真ありき

いただくメールでもう一つ多いのが「1投稿いくらですか?」というものです。これもだいぶ認識が違います。ってか順番が違います。

そもそも何万人フォロワーがいて、1投稿にこれだけLike数がつくので、1投稿の金額は○○円です。という考え方ではありません。順番が違うんです。

写真があってこそ、かつその写真が美しいものであってこそのInstagramの1投稿なんですね。

「○○というブランドで、こういうコンセプトで、あなたの写真スタイルと相性がいいので、こういうテーマで、最低20枚の写真が必要です」というオファーであれば、まずじぶんのInstagramのフィードにコンセプトが合うかどうかの判断ができます。じゃあロケは何日必要で、経費がどれくらいかかるか、ここではじめて見積もり、請求額を計算することができるわけです。

Instagramの投稿枠については最後、じゃあその20枚のうち、8枚はじぶんのInstagramに投稿します、とか具体的に話しが進められるんですね。たとえここで8枚と決まっても、むしろ投稿数は8枚以上になります。だってじぶんのスタイルで、きっちり作品として写真を撮るので、投稿したいじゃないすか。

以上の認識なので、「1投稿いくらですか?」といきなり聞かれて答えられるわけがないんですよね。

ブランドとクリエイターの接点を探る

じぶんの知識のおよぶ範囲で。かつ国内で素晴らしいと思うのが Tatsuya Tanaka さんと NEC の LAVIE City というアカウントの例です。ブランドとクリエイターの世界観の一体感が見事だと思います。キーワード選択もパーフェクト。これ「ググラビリティ」っていうの最近知りました。試しにGoogleで「LAVIE City」と検索してみてください。

LAVIE Cityさん(@lavie_city)が投稿した写真

Instagramのフォロワー数をただの数字だと見るのではなく、「なぜこの人はフォロワーが多いのか」という視点に立った時に自然と写真に目がいくはずです。数字はただの数字じゃなくて、人間なんです。必ずフォロワー数の多い理由があります。

そのフォロワー数の多い理由がその人のスタイルです。じゃあそのスタイルと、クライアントの訴求したいサービスや価値観との接点はあるのか。あるとしたらどんなコンセプトで、どのような見せ方ができるか。そういったことを一つ一つ考えて、答えを出していくしかないと思うんですよね。

イソップ寓話の太陽と北風でいえば、北風よろしく「キャンペーンだ、あーだこーだ」なんてことだと、けっきょく受け手のシャッターは閉まっちゃいます。世界観を貫き、日々良い写真、コンテンツを積み上げていく太陽のような姿勢が必要なのではないでしょうか。

ここまで読んで「とてもそんなにリソースはさけない」と思うのであれば、新規でInstagramのアカウントを運営するのはいっそやめた方がいいです。キャンペーンの名のもとに質の低い写真であふれるInstagramなんてクールじゃないし、非常に迷惑です。

情報の主導権はユーザー側にある

そもそも・・・、「そもそも」って繰り返してすみません笑。いやほんと思うんですが、情報というものがあって、情報を発信する側と受けとる側があって、いまや情報を発信する側に主導権はありません。主導権は「情報を受け取る側」にあります。

少なくとも「主導権は受け手であると考える発信側の態度」が大切だと思うわけです。

広告メッセージでいえば、例えば「旅行」で考えた場合、今まで情報量はユーザー(消費者)よりも旅行会社の方が多かった。旅行会社はその豊富な情報量の中からパッケージして、ツアーなど組むことが出来ました。

ですがこのユーザーと旅行会社の情報量の差がネットやSNSによって縮まり、ユーザーはその情報の中から自由にパッケージすることができるようになりました。旅行会社のマネタイズに左右されない編集権をユーザーが得たのです。その結果、広告メッセージのついたコンテンツに対しての目線は厳しくなるばかりです。

ステマなどで炎上するケースは、それがステマであるかどうかよりも、ユーザー側の土壌に「主導権はこちらです!」とばかりに広告メッセージが入り込む、その際の傲慢さが原因となっているように思えてなりません。

最後に

いかがでしたでしょうか。長くなりましたが、ここまでがクリエイター側にいるじぶんの認識です。少なくともじぶんに連絡をいただける方には届くといいなと思いながら、今回の記事を書きました。読んでいただけたら、お互い無駄な時間を使わずにすむと思います。

といってもPR会社はビジネスなので、この認識からどれだけそちらの認識(利益につなげる)に引っ張れるかがお仕事です。

このせめぎ合いがギリギリであればあるこそ、良い仕事が生まれるんだと信じてます。ようはバランスなんですよね。


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