先週は千葉、今週は京都と出張が続いた。京都へ来たことをいいことに、二〇年以上前に通っていた地元大阪の喫茶店にも寄りたかったが、都合がつかず次の機会となった。そんなこといってるうちに閉店しちゃうかもしれないけど、それはそれで感慨深い。こういうことの常で、いざ行ってみるとなんとも思わなかったりするわけで。

さて、京都は紅葉も見頃だったが、以前のようにいろんなスポットを駆け巡ることもなく、ご依頼いただいたお寺とその周辺、あとは街中を少し撮影したのみ。連泊したホテルで本を読んだり、手ぶらで散歩したりして過ごすなどした。SNSで京都の写真を見ない日はない昨今であっても、自分の撮る京都の写真はユニークだ。京都への移住を考えたことは一度や二度ではないが、あまり主観的になりすぎない、今のままの距離感がいちばん良いのかもしれない。

今回撮影したのは嵯峨嵐山の常寂光寺というお寺で、撮った写真のSNS投稿もぜひにとのことで、季節ものということもあり意気揚々と投稿しているところ。美しい紅葉はもちろん、ご住職の飼い猫クロベエの写真に反応してくださる方もいて、それもそのはず、岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」にも出演したという看板猫であった。

「世界ネコ歩き」は自分もNHKオンデマンドで見ているが、アテンションをとりにこない音楽とナレーション(特に塚本高史さん)が気持ちよく、寝起きにトーストをかじりながら見るのにぴったりな低カロリー番組として重宝している。とはいえ時折ハッと目の覚めるようなアングルや瞬間を捉えるからさすがの岩合光昭。被写体を愛しつつ、一歩引いて見守るような距離感と、主観的で無邪気な視点のバランス。自分もああいう域まで達したい。